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「腕利きの理容師が、王様のために呼ばれるけど、
いざ、王様の髪を刈ってみると、耳がロバの耳でびっくり。
口止めをされた理容師は、我慢していたけど、
我慢しきれなくなって、地面に穴を掘って、
『王様の耳は、ロバの耳!』と大声で叫んでしまう。
でも、なんやかんやでそれが街の人や王様の耳に入ってしまい、あわれ理容師は…」
うろ覚えもいいところだけど、イソップ寓話の「王様の耳はロバの耳」のあらすじはそんな感じだった。この話の寓意は、よく分からないけど、この話が象徴している一つの事実は、誰もが職務上の秘密ってヤツを抱えずにはいられないということだと思う。
求人広告のライティングを仕事にして5年以上。それなりに生々しいものや嫌なものも目にしたり、耳にしたりしてきた。誰かに言いたいけど、同僚と話すにはリアルすぎるし、SNSで書くには余計なリスクがある気がする。だから寓話の登場人物にならって、こうして穴を掘ることにした。
物語の最後、あの理容師はどうなるか、いまだに思い出せない。