求人広告屋の掘った穴

記事には書けないことを、吐き出したい。

求人広告で、いつ何時も「オープニング」が強調される理由。

答えは簡単、 応募者が集まるからである。

「オープニングスタッフ募集」
「スターティングスタッフ募集」
「新事業部立ち上げメンバー募集」

求人広告においては雇用形態や業態、職種に関係なく、
やたらと「オープニング」が強調されることが多い。

他にどのような訴求点があっても「オープニング」であれば、
それが最優先の訴求点になるケースがほとんどだ。

これ少し考えると不思議ではないだろうか。そこまで言う必要があるのかと。
僕も、この仕事を始めた時は
「何も、そんなバカの一つ覚えみたいにオープニング、オープニング言わなくても」
と思っていた。

でも、やがて事情が分かり始めた。

それは単純に、応募効果が高くなるのである。
まったく同じ条件で、オープニングか非オープニングかで比べた場合、
かなりの違いになると思う。もちろん実感値だけど。

それがなぜかということを考えると、
やっぱり誰もがすでにできあがった人間関係に新しく参加する、
いわゆる「転校生の憂鬱」が嫌なのである。

まぁ、気持ちは分かるんだけど、ここまで結果に差が出てくると、
そこまで嫌なのかと驚いてしまう。

これがアルバイトだけでなく、
それなりに社会人としての経験もある中途採用でも同じ傾向なのだから、
なんだか笑えてくる。

いい大人になっても、「転校生の憂鬱」は嫌なのである。
かくして今日も求人広告媒体は「オープニング」という言葉で埋め尽くされるのです。