求人広告屋の掘った穴

記事には書けないことを、吐き出したい。

ベンチャーが学歴にこだわる、もう一つの理由。

[基本的に学歴は重要]
・ベンチャーは大抵、創業初期~中期に「安い人材を育てよう」⇒「無理だコレ!」の流れを確実に経験してるので
学歴に関しては経験則として「能力とおおよそ比例する」という感覚を強固に持ってることが多いです。
あと、ベンチャー経営者は大抵「学生ノリ」を強烈に引きずっているので、母校の学生を好むことが多い。
低学歴の場合、突出した何かを持ってない限り面接もしない。してるヒマがないから。
ベンチャー企業の人事担当者だけど

ベンチャー企業ほど、学歴にこだわるというのは
これまで色々なベンチャー企業の新卒採用を担当してきた自分の実感とも合っている。

「早慶以上、最低でも明青立法中クラス」
「地頭がいい子がいいから、学歴がいい子をとりたい」
とは、本当に毎年のように聞く言葉である。

当然、学歴にこだわらないベンチャー企業もあるけど、一般の中小企業に比べて、
学歴を気にする割合がベンチャーの方が断然多い気がする。

それには上記のエントリーで指摘されているような、
「能力との相関が高いので、ムダな面接をしないで済む」
「学生ノリを好む」

といった理由もあると思うけど、もう一つの理由が、
「人材採用(特に新卒採用)の集客のため」だと思う。

ベンチャー企業というのは、何もない。
実績も規模もお金も人も。
「ベンチャーには夢しかないから」と自嘲気味に笑った
経営者がいたけど、まぁ、その通りだと思う。

これから何かを成し遂げようという人達なので、
今、何もないというのはある意味当たり前なのだけど、
やはり、それだと人材採用、特に新卒採用だと不利になってしまう。

分かりやすく、就活生にアピールする要素がなく、
それこそ世界を変える!とか「夢」を語るくらいしかない。

けど、これが
「東大生が大手企業の内定を蹴ってまで、入社を決めたベンチャー」
という言い方ができたら、どうだろう。

なんかイケてるっぽいし、将来の勝ち馬に乗り遅れるな感も出る。
少なくとも実体のない「夢」に比べて、
就活勝ち組が選んだベンチャーというのは、ある意味大きな実績だ。

新入社員の学歴によって、自社の権威を補完できるわけだ。
そして実際に、上記のようなアピールは一定の効果を持つ。

それにベンチャーの経営者というのは、
「東大生が大手企業の内定を蹴ってまで、入社を決めたベンチャー」
みたいな言い方が大好きだ。

かくして、ベンチャー企業は学歴にこだわるのである。

ということで高学歴な方は、ベンチャーの選考が有利になるので、
検討してみるのもいいかもしれません。
ただ冒頭に引用したエントリー中でも言われているように、
就活においてはベンチャーより大手を目指す方がおすすめです。

その理由は、書くと少し長いので次回にでも。